作りたいものがない人へ|ChatGPTタスク機能でアイデアを毎日自動提案させる方法
この記事で分かること
AI駆動開発に興味はある。でも**「作りたいものがない」**という壁にぶつかっている人は多いと思う。
この記事では、ChatGPT のタスク(スケジュール)機能を使って、毎日自動でアイデアを提案してもらう仕組みを紹介する。一度設定してしまえば、あとはChatGPTが勝手に動いてくれる。「アイデアがないから始められない」という状態を、ローコストで脱出できる方法だ。
「作りたいものがない」は正直なスタート地点
AI駆動開発の話をすると、「ツールの使い方は分かった。でも何を作ればいいか分からない」という声をよく聞く。
これはまったく恥ずかしいことではなく、むしろ正直なスタート地点だと思っている。アイデアというのは、何もないところから突然降ってくるものではない。インプットを増やして、脳のシナプスがビビッと反応する瞬間を待つしかない部分がある。
だとすれば、そのインプットをChatGPTに自動で毎日届けてもらうという発想は、かなり合理的なのだ。
ChatGPT「タスク機能」とは何か
ChatGPT にはタスク機能(スケジュール機能とも呼ばれる)がある。2025年10月時点では ChatGPT Plus(有料プラン、月20ドル前後・為替や料金改定で変動)で利用できる機能だ。
簡単に言うと、「毎日朝10時に〇〇をやって」という指示を登録しておくと、指定した時間に自動で実行してくれる機能だ。
設定方法はシンプルで、ChatGPTのチャット欄に「毎日お昼12時に〇〇するタスクを設定して」と打ち込むだけ。ChatGPTが自動でタスクを作成してくれる。設定済みのタスクは、ChatGPT の設定ページ内「スケジュール」から確認・編集できる。
プログラミング不要。APIも不要。ChatGPTのUIだけで完結する。
アイデア提案タスクの具体的な設定例
ここからが本題だ。僕が実際に使っているタスク設定を公開する。
設定例 1:「不自由な価値」×概念のアイデア出し
僕がずっと意識しているのは「不自由な価値」というコンセプトだ。機能が多くて何でもできるプロダクトではなく、逆に制限・不自由さを意図的に組み込んだプロダクトのアイデアを毎日出してもらっている。
実際に ChatGPT に登録しているプロンプトはこういうイメージだ:
「毎日お昼12時に、今日のランダムな概念(例:時間、お金、人間関係、学習)と"不自由さ"を掛け合わせたスマホアプリのアイデアを5つ提案してください。各アイデアには、どんな人に刺さりそうかも一言添えてください。タスクとして登録してください。」
これをやると、毎日こういう提案が届く。
- 「お金との向き合い方×不自由」→ オンライン購入を買い物かごに入れてから24時間後でないと決済できないアプリ(衝動買い防止)
- 「学習と集中×不自由」→ 1日5分しか使えない単語帳アプリ(だからこそ毎日継続できる)
- 「人間関係×不自由」→ 1日1通しかメッセージを送れないSNS(大切な人だけに送るようになる)
100個のうち1個でも「これいいかも」と思えれば十分、という気持ちで眺めている。全部ピンと来なくていい。脳のシナプスがビビッとなる瞬間を待っているだけだ。
ちなみに、こういう発想の延長で生まれたのがだいたい時計だ。「だいたいの時間しかわからない」という不自由さをあえて選んだモバイルアプリで、2024年10月にリリースした。
設定例 2:初心者目線のアイデア出し
「不自由な価値」という軸が合わない人には、もっとシンプルな設定でいい。
「毎日お昼12時に、プログラミング初心者でも1人で作れそうなウェブアプリまたはスマホアプリのアイデアを5つ提案してください。なるべく日常の小さな不便を解決するものにしてください。」
こちらの設定のほうが、いきなり作れそうな感覚を持ちやすい。
設定例 3:トレンド連動のアイデア出し
ニュースや話題と掛け合わせることで、タイムリーなアイデアが出てくることもある。
「毎日夕方17時に、最近のテクノロジーニュースやSNSのトレンドを踏まえたアプリやウェブサービスのアイデアを3つ提案してください。それぞれについて、すでに競合がいるかどうかも一言で教えてください。」
タスク機能はウェブ検索を組み合わせることもできるので(2025年10月時点・利用可否はプランや設定による)、最新情報を踏まえた提案が届く。
アイデア出し以外の便利な使い方
せっかくなので、僕がタスク機能で実際に使っている他の設定も紹介しておく。
イベント・ハッカソン情報の収集
「毎日朝9時に、個人開発・AI・インディーゲーム系のイベント・ハッカソン・勉強会で、1ヶ月以内に開催されるものを検索してください。無料参加できるものや割引クーポンがある場合は優先的に教えてください。」
これが実際にめちゃくちゃ役立っている。自分から調べに行かなくても、毎朝イベント情報が届くので、見逃しがなくなった。AI系やインディーゲーム系のハッカソンに定期的に参加できているのは、この設定のおかげだ。
AI駆動開発でのアプリ開発と、それをどう外に出すかについてはこちらの記事も参考になるかもしれない。
AI情報のキャッチアップ
AIの動きが速すぎて追いきれないという声もよく聞く。タスク機能を使えば「毎朝、昨日のAI関連の主要ニュースを3つにまとめて」という設定も簡単にできる。情報収集の自動化についてはこちらの記事でも詳しく書いているので、合わせて読んでみてほしい。
「毎日見なくていい」という気楽さが続くコツ
タスク機能のいいところは、毎日見なくてよいという点だ。
毎朝チェックしなくても、1週間分をまとめて土曜日にサーッと眺めるだけでいい。100個のうち1個ビビッとくれば儲けもの。そのくらいの期待値でいると、かえってアイデアが自然に蓄積されていく。
この感覚は、AIを使ったポッドキャスト配信の自動化を設計したときと似ている。「回す仕組みを作ったら、あとはAIが勝手に動く」という体験だ。自動化の実例についてはChatGPT エージェントを使ったポッドキャスト自動化の記事も参考になるはずだ。
AIにアイデアを出させることへの誤解
「ChatGPTが出したアイデアは自分のものじゃない」という声を聞くことがある。でも、それは少し違うと思っている。
ChatGPTが出すのはシナプスへの刺激だ。提案されたアイデアをそのまま作るのではなく、その提案が自分の中の何かに引っかかるかどうかを確かめる作業が「アイデアを育てる」ということだと思う。
自分では思いつかなかった言葉の組み合わせが、「あ、これをこういうふうに変えたらおもしろいかも」という発想の種になることは十分ある。
アイデアが育ったあとの話だが、作りたいものが決まったら次は「作れる状態にすること」が大事だ。その基礎についてはAI駆動開発ゼロから始める記事や、ゼロから作るまでのアプリ開発フローについてはこちらにまとめている。
まとめ:アイデアはインプットの総量から生まれる
アイデアがないのは、才能の問題ではなくインプット量の問題だと思っている。ChatGPTのタスク機能を使えば、毎日ほぼゼロコストでインプットを自動補充できる。
設定は1回、あとはChatGPTが勝手に動く。これほどコスパのいいアイデア出し支援はなかなかない。
「作りたいものがある、あとはそれを速く・高く作るだけ」という状態まで持っていければ、AI駆動開発の本番が始まる。まずは自分の「やりたいことメモ帳」を育てることから始めてほしい。
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