AI駆動開発の最初の一本は「俺の顔スイカゲーム」を作ろう|ChatGPTで始める個人ゲーム開発入門
この記事で分かること
- AI駆動開発の最初の題材に「俺の顔スイカゲーム」が最適な理由
- ChatGPT(またはGoogle AI Studio)を使って10分でゲームを作る具体的な手順
- 作ったゲームを友達に共有してモチベーションを爆上げする方法
AI駆動開発に興味を持ったとき、多くの人がこう悩む。
「何を作ればいいんだ?」
ポートフォリオサイトを作れと言われても、掲載できる実績がまだない。業務効率化ツールを作れと言われても、課題が具体化できない。最初の一歩でつまずく人が本当に多い。
この記事では大森翔吾が、初めてAI駆動開発に挑戦する人に向けて「これを作れ」という答えをズバリ提案する。その答えが「俺の顔スイカゲーム」だ。
なぜ最初の作品でつまずくのか
AI駆動開発を始めようとする人がつまずく理由は、実は「難しいから」じゃない。
「作ったものが誰にも届かないから」 が最大の理由だ。
何かを作って「完成した!」という達成感は確かにある。でも、それだけでは続かない。人間のモチベーションは「他者の反応」で爆発的に跳ね上がる。誰かに見せて「すごい!」「面白い!」と言ってもらったとき、「じゃあ次はこれも作ってみよう」という好循環が生まれる。
ポートフォリオサイトの問題点はここにある。作って見せても「へえ、作ったんだ」以上のリアクションが出にくい。ゲームと違って、自分では遊べないし、遊んでもらえない。
最初の作品には「リアクションをもらいやすいもの」が絶対条件になる。
ゲームが最初の題材に最適な理由
AI駆動開発で初めて何かを作るなら、ジャンルはゲームがいい。理由は2つある。
1. 遊んでもらいやすい
ウェブサービスやツールを友達に見せるのは難しい。「これ使ってみて」と言っても、使う理由がなければ試してもらえない。ゲームは違う。「ちょっとやってみて」の一言で、その場で遊んでもらえる。
2. リアクションが生まれやすい
遊んでいる最中に笑いが起きたり、「もう一回やらせて」と言われたり、「これをこうしたら面白くない?」とアイデアが出てきたりする。制作者にとって最高の報酬だ。
ただし、ゲームならなんでもいいわけじゃない。いくつか条件がある。
良い最初のゲームの条件
条件1:作りやすいこと
いきなりRPGや本格的なアクションゲームを作ろうとすると、やること・決めることが多すぎて挫折する。AI駆動開発が前提でも、スコープが大きすぎると完成しない。最初は「完成させやすい」ものを選ぶことが大事だ。
条件2:面白いこと(オリジナリティがあること)
純粋なテトリスやパックマンをそのまま作っても、友達に見せたときの反応は薄い。「あ、テトリスね」で終わる。「他にないもの」「内輪でしか通じないもの」が強い。
この2つの条件をどちらも満たすのが「俺の顔スイカゲーム」なのだ。
「俺の顔スイカゲーム」とは何か
スイカゲームを知っているだろうか。果物を落として同じ種類をくっつけ、合体させてより大きな果物にしていくパズルゲームだ。2023年に大ヒットし、いまも根強い人気がある。
このスイカゲームの仕組みはそのままに、果物の画像だけ自分の顔写真に差し替えたのが「俺の顔スイカゲーム」だ。
- さくらんぼの代わりに「困り顔の自分」
- スイカの代わりに「満面の笑みの自分」
- くっつくにつれてだんだん笑顔になっていく…
これだけで、完全にオリジナルのゲームになる。田中太郎が作れば「田中スイカゲーム」、佐藤花子が作れば「花子スイカゲーム」。同じ仕組みでも、全員違うゲームになる。
友達の顔を使ってもいい。大学生なら先生の顔を使って「助教授→准教授→教授→学長」と役職が上がっていくランキング制にするのも面白い。内輪ノリが強いほど盛り上がる。
作りやすさとオリジナリティを、どちらも実現できる題材だ。
実際に作ってみよう:10分チュートリアル
AI駆動開発の入口として、ここではGoogle AI Studioを使う方法を紹介する。Googleアカウントがあれば無料で使える(無料枠のrate limit内で利用可能)。クレジットカードの登録も不要だ。
ChatGPTのほうが慣れているならChatGPTでも構わない。どちらも同様の手順で動く。
ステップ1:Google AI Studioを開く
スマホでもパソコンでも、ブラウザで「Google AI Studio」と検索してトップに出てくるページを開く。Googleアカウントでログインする。
左のサイドバーに「Build(ビルド)」という項目がある。それをクリックする。
ステップ2:呪文を打ち込む
画面中央のチャット入力欄に、こう打つ。
スイカゲームを作ってください。
画像はあとで差し替えたいので、簡単に画像を差し替えられるようにしてください。
これだけ。送信ボタン(上矢印)を押したら、あとはAIが全部やってくれる。1〜2分待てば、実際に遊べるゲームが生成される。
ステップ3:顔写真を差し替える
ゲームが生成されたら、チャット欄に続けてこう打つ。
画像をどうやって差し替えればいいですか?
AIが「ここにあるファイルを変えてください」と教えてくれる。あとはスマホで自分の顔を7〜8枚撮影して、投げるだけ。「丸く切り抜いて、小さい順から大きい順に並べてください」と頼めば、そこも対応してくれる。
ここまでトータル10分かからない。
ステップ4:友達に共有する
完成したら、画面上の「Share(共有)」ボタンを押す。URLが発行されるので、そのままLINEやX(旧Twitter)で送ればいい。相手はURLを開くだけで遊べる。
「俺のゲーム作ったから遊んでみて」、この一言でいい。
次のステップ:AI駆動開発の世界へ
スイカゲームを一本作り切ったなら、AI駆動開発の感覚をつかんでいるはずだ。「AIに頼んだら動くものができた」という体験は、次の一手を考えるエネルギーになる。
次にやるべきことはいくつかある。
より本格的な開発環境に移行する
Google AI Studioは手軽に始められる反面、細かい修正や複数ファイルの管理が難しい。本格的にAI駆動開発をやるなら、Cursor を使った AI 駆動開発の全体像を読んでほしい。コードエディタとAIを深く統合した環境で、開発速度が別次元になる。
もう少し複雑なゲームに挑戦する
スイカゲームで自信がついたら、次はもっと凝ったものを作ってみたい。GodotとAI駆動開発でゲームを作る方法では、本格的なゲームエンジンとAIの組み合わせを解説している。
ゼロから始めた体験談を読む
「プログラミング未経験でも本当に作れるのか不安」という人は、僕がAI駆動開発を始めた経緯と体験談を読んでみてほしい。もともとプログラミングとは無縁だった僕が、どのようにして一人で複数のプロダクトを作れるようになったかを書いている。
アイデアが出ないときの対処法
スイカゲームの次に「何を作ればいいか」でまた詰まったとき、AIを使ってアイデアを形にするためのAPI活用法が参考になる。アイデアのなさをAI自体で解決する、という逆転の発想だ。
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株式会社CAEN(代表:大森翔吾)では、AI駆動開発の入門サポートから、プロダクト開発の設計・実装まで幅広くご相談を承ります。
- お問い合わせ:info@caen.co.jp
- ポッドキャスト:AI駆動開発ラボ(stand.fm)
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